宮城県警は10日、交通事故を故意に起こし、損害保険会社から保険金245万円を騙し取っていたとして、24歳の陸上自衛隊員ら3人を詐欺容疑で逮捕したことを明らかにした。
警察の調べによると、この3人は2000年8月、宮城県富谷町の町道で自衛隊員が所有するキャデラックに別のクルマを故意に追突させるという事故を起こし、対物賠償保険金と車両保険金、合わせて245万円を騙し取っていた疑い。
この3人は仙台を中心に保険金詐欺を行っていたグループのメンバーで、今年2月までに逮捕された4人の供述から明らかになった。保険会社はこの事故を詐欺によるものとして認知していなかったが、警察の勧めもあって被害届けを提出したという。
取調べに対して3人は容疑を完全に認めており、騙し取った保険金はメンバーで山分けしたと供述している。警察ではかなりの余罪があるとみて、この3人を厳しく追及する方針。