警視庁は4日、警察無線の傍受内容をMP3ファイル化してCD-Rなどに焼きこんで販売し、5月に下旬に逮捕していた39歳の男を電波法違反(無線通信の秘密漏えい)容疑で書類送検したことを明らかにした。
警察の調べによると、この男は自分が趣味で集めた警察無線の傍受テープをCD-ROMに収録した状態で販売することを思いつき、スーパーへの強盗事件手配の一部始終や、駐車違反取り締まりの業務連絡、要人来日時の警備無線の記録など、主に1980年代のものを収録し、インターネット上で「デジタル化により二度と聞けなくなってしまった貴重なものです」と宣伝して販売していた疑い。
総売上金は35万円で顧客は約100人。警察マニアが圧倒的に多く、他の手帳偽造など他の犯罪で検挙暦のある人物などもリストアップされていたことから、警察ではこれらの資料を押収し、男を送検することにしたもの。調べに対して男は「最初は仲間内だけでやり取りするつもりが規模が大きくなってしまった。没収されるぐらいなら販売しなければ良かった」とうなだれているという。