警視庁は21日、今月4日未明に江東区内でクルマが爆発し、運転していた26歳の男性が死亡した事件で、これまでの自殺説を一蹴し、自作した武器類の運搬中に誤って爆発したという「誤爆」の見方が強くなったことを明らかにした。
この事件は今月4日未明、江東区東陽2丁目付近の交差点近くに路上駐車していたRV車が大音響とともに爆発し、乗っていた男性が内臓破裂などで死亡したもの。クルマの破片は周辺100メートルに渡って散乱していることから、爆発がガソリンなどの漏れによって生じたものではないとの見方が当初から浮上。事故当日に行われた現場検証では、助手席から手製爆弾と思われる鉄パイプの破片が見つかり、自殺方法を解説したマニュアル本が所持品に含まれていたことから、爆薬で自殺を図ったものとみられていた。
ころがさらに所持品を調べたところ、手製の手榴弾や爆弾、ライフル銃が新たに見つかった。これらの爆発物と同じケースに収められていたデジタルカメラには、爆薬類を試用した際に撮影されたと思われる砂浜での写真も写っていたという。
また、検死の結果、男性の遺体は荷物を置いてあったと見られる左半分の損傷が激しく、特に腹部はほとんど吹き飛んだような状態だった。このため、警察では当初の自殺目的での爆薬使用ではなく、別の場所に移送する際に誤って爆発した可能性が高いとみている。
北九州の実家を5月中旬以降に出た後の男の足取りは依然不明のままだが、事件発生直前の5月末に「首相官邸を爆破してやる」という脅迫電話が掛けられていることから、警察ではこの事件との関連も視野に入れ、慎重に捜査を進めていく方針だ。
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