人命よりもカラオケが大事な市役所職員、しかも渡した名刺は芸名!?

自動車 社会 社会

茨城県警は29日、竜ケ崎市役所に勤務する55歳の男性職員が飲酒運転の末、ひき逃げをした疑いが濃いとして、この職員を道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で取調べを行っていることを明らかにした。

警察の調べによると、この男性職員は今月23日の午後9時ごろ、竜ケ崎市上町の県道交差点を左折した際、横断歩道を青信号で渡っていた17歳の女子高校生をクルマではねた。男性は倒れているこの女子高校生に「大丈夫ですか?」と声を掛けたが、「急いでいますので…」と名刺を渡し、その場を立ち去ったという。

女子高校生は自分で「クルマにはねられた」と110番通報を行い、駆けつけた警察官に渡された名刺と覚えていたクルマのナンバーを知らせた。名刺には「岬竜也」という名前が記載されていたが、本名ではなく男性職員の芸名(カラオケネーム)とわかった。家族から居場所を聞いた捜査員が行きつけのスナックに急行したところ、この職員はかなり酒に酔った状態で、上機嫌でマイクを握っていたとされる。つまり「急いでいますので…」と向かった行き先がこのスナックだったらしい。

事故の被害を通報した際、女子高生は「相手が酒くさかった」とも話していたが、捜査員が駆けつけた段階では泥酔状態に近く、事故当時に酒気帯びや飲酒運転だったことを確認できない状態だった。このため、容疑事実が確定的な道路交通法違反(ひき逃げ)容疑でこの職員を検挙する方針だという。

取調べに対して、この職員は「名刺を渡して、ケガをしていたなら連絡してくれと言ったので逃げたわけじゃない。急いでいたというのは別の用事のことだ」と供述しており、容疑事実については否認する姿勢を取っているようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV