山梨県警は14日、クルマやバイクなど総額500万円相当の盗みを繰り返していた12歳から15歳の少年8人を検挙していたことを明らかにした。14歳と15歳の少年3人は書類送検され、12歳と13歳の少年5人は補導後に非行事実を児童相談所に通告されている。
警察の調べによると、この少年グループは日系ブラジル人の14歳少年2人を筆頭に、いずれも甲府市周辺に住む10人ほどの少年たちで構成されていた。少年たちは遊び仲間だったが、ドライブへ出かけるために甲府市内の路上に駐車されていたクルマを盗んだことを発端に犯行がエスカレート。盗んだクルマに分乗して周辺の街にあるショッピングセンターを物色。ショーケースを破壊するなどの方法で洋服やゲームソフトなどの盗みを繰り返していた。
被害は判明しているだけで500万円相当で、今年1月から3月までの間にクルマ8台(約317万円)とバイク4台(約20万円)、ゲームソフトなど陳列商品123点(約155万円)を盗み出した疑いがもたれている。
摘発の発端となったのは、グループのうちの1人が単独で行ったさい銭泥棒で、逮捕した少年が一連の犯行を自供し、グループの存在が明らかになった。
警察の取調べに対して、主犯格の少年は「クルマの運転方法はゲームセンターで覚えた。バイクで動き回るのは寒くて嫌だったのでクルマを盗んだ」と話しているという。