群馬県の関越交通バスは17日、5月から新宿駅と尾瀬をダイレクトに結ぶ高速バスを運行するという方針を明らかにした。環境保護のため、厳重なマイカー規制が行われている尾瀬だが、このバスを使うと都心部から4時間でダイレクトに到達することができる。
日光国立公園の西部に位置する尾瀬は、環境保護のために厳重なマイカー規制が行われており、駐車場の制限台数をオーバーした段階で、拠点となる大清水への入山もシャットアウトされてしまう。このため、大半の観光客が公共交通機関を利用することとなるが、乗り継ぎが多いなどアクセス性が非常に悪く、交通費も東京から片道7000円ほどかかるため、関東圏の観光地としては、離島部を除いて「最も遠い」と言われてきた。
今回運行されるバスはJR新宿駅と大清水をダイレクトに結ぶ高速バスで、下り便が午前発と深夜発の2本、上り便は午後発1本のみのスケジュールで運行される。運賃は片道3700円で、新幹線とバスを乗り継いだ場合の半額以下となった。
運行開始は5月17日からで、全便が完全予約制となっている。観光地へ向かうバスなので通年運行ではなく、予約の際には注意が必要だ。