日本自動車研究所JNXセンターは15日、自動車業界共通ネットワーク、JNXの接続企業が2001年度末で309社になったと発表した。2002年度は500社に拡大する見こみ。
JNXは国内の自動車メーカー、部品メーカー、素材メーカーなどが電子データのやりとりに使う共通のネットワーク。従来は自動車メーカーが個々にインフラを構築し部品メーカーはそれぞれのネットワークに対応していたため投資が重複していた。JNXにより共通方式のインフラに統一することで部品メーカーはネットワークにかける経費を大幅に軽減することができるといったメリットが出てくる。
自動車メーカーは市場環境が厳しくなるなかで常にコスト削減要求を部品メーカーに出している。こうしたなかJNXにすでに加入している部品メーカーは通信費用が40%減るなど具体的な効果を上げているという。ただJNXの運営は民間企業ではなく財団法人。このため長く存続するにはJNXの事業自体の収益性を厳しく見ていく必要もある。