青森県警は視覚障害者にも警察情報を知ってもらおうと、県警Webサイトの一部に音声読み上げソフトに対応したコンテンツを設置し、8日からテスト運用を開始したことを明らかにした。現在は最小限の情報だが、内容は徐々に増やしていくという。
今回、青森県警が導入したバリアフリー用のコンテンツは、日本IBMが開発した音声読み上げソフト『ホームページリーダー』に対応している。事故防止についての案内などの単純な広報や、警察の相談窓口の情報など、基本的ともいえる内容が中心。今後は掲載内容を徐々に増やしていくというが、実際のところは「Web担当の広報課員がソフトの操作にどこまで慣れていけるかにかかっている」そうだ。
読み上げ性能はソフトに依存してしまうため、推奨スペック以上のパソコンを使っているかぎりでは問題がないだろうとしている。ただ、地名については正確に対応できないものがあることをトップページでも注意している。
警察がこういったコンテンツを用意するのは極めて異例だが、青森県警は消費者金融放火殺人事件の際、いち早くCGによる犯人の似顔絵を公表するなど、ITに力を入れている。