たかが時刻表、されど時刻表---年間予算が足りずに発行減で大混乱

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青森市は8日、1日に行われた市営バスのダイヤ改正以来、混乱状態だった時刻表不足問題が解消に向かっていることを明らかにした。大幅な時刻改正を行ったものの、市民に配布するための時刻表の印刷枚数が激減し、混乱に陥っていた。

青森市営バスは今月1日にダイヤ改正を行ったが、市民向けに事前配布する新ダイヤを掲載した時刻表が年度末の予算不足などから1万5000部しか用意することができず、その告知自体も直前にずれこんだため、使用頻度の低いユーザーにまでダイヤ改正の情報が伝わらないことになった。

用意されていた時刻表はダイヤ改正の2日前までに無くなってしまい、大幅に変わった時刻に対応できない市民が続出。市の交通部ではファックスで時刻表を提供するサービスを行っているが、ここへの依頼が平常時の10倍強まで増加した。このため、市では本来は今月中旬以降に予定していた時刻表の増刷予定を前倒しし、5日に6300部、8日に1万2500部を新たに配布することを決めた。

市では「今回の増刷で時刻表を必要とする方にはほぼ行き渡るだろう」とコメントしているが、大幅に時刻を変更した場合、時刻表を求める人が増えることは当然なわけで、事前予測も容易にできる。年間予算に左右されるのが公共交通の宿命かもしれないが、時刻表ぐらいなんとかならなかったものだろうか。

《石田真一》

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