「息子の死と警官の不手際には密接な関係」---地検の判断に遺族猛反発

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昨年11月、職務質問を行ってきた群馬県警の捜査員を暴力団組員と誤認し、逃走する際にクルマにはねられて死亡した大学生の遺族は4日、3月29日に前橋地検が行った群馬県警捜査員に対する不起訴処分を不服とし、前橋検察審査会に不起訴不当の申し立てを行った。

これは昨年11月18日の夜、無灯火状態で自転車に乗っていた大学生に対して、群馬県警高崎警察署の署員が「おい、兄ちゃん」と声を掛けたことが発端となって起きた。大学生は捜査員を暴力団関係者と誤認。現場から逃走しようとした際、クルマにはねられて死亡したという。

前橋地検は3月29日、この事件に関わったとして業務上過失致死罪に問われていた3人の警察官に対して、この大学生の死亡と警察官の職務に関連性はないとして不起訴処分を言い渡した。つまりは事件性が無いとして、不問に処してしまったというわけだ。

大学生の遺族はこの決定に猛反発。「息子の死と警官の不手際には相当因果関係がある」という主張を基に、4日に前橋検察審査会に対して「不起訴不当」の申し立てを行ったという。

《石田真一》

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