福島県警の巡査長が事故不申告で検挙---実は当て逃げの容疑も

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福島県警は26日、いわき東警察署に勤務する49歳の巡査長が、非番の日に追突事故を起こしていたにも関わらず、警察に届けなかったとして道路交通法違反(事故不申告)の容疑で検挙したことを明らかにした。この巡査長は届出をしなかったどころか、現場から逃走した疑いもあり、事故に関しては双方の当事者から事情を聞く方針。

事故が起きたのは26日午前8時ごろで、いわき市泉町の県道トンネル内で、渋滞のために停車していた21歳女性の運転する普通乗用車の後部に、後続の普通乗用車が追突した。双方のドライバーは事故に気がついており、女性はトンネルを出た直後にある駐車場にクルマを乗り入れ、そこで後続車を運転していた男性と修理代などについて話をしようとしたが、男性の乗ったクルマはそのまま走り去ってしまった。

女性は追突直後に後続車のナンバーを控えており、「追突事故を起こしたのに、そのまま逃げられた」と、近くの交番に届け出た。警察でナンバーの照会を行った結果、この巡査長所有のクルマであることがわかり、同日午後に事情を聞いた結果、「バンパーが変形するほど強く当たっていない。軽く接触したにすぎない」と、事故の発生を認めたため、道交法違反で検挙した。

警察では「軽い接触であれ、事故を認知した以上は通報すべき」としているが、交番へ申告したという女性の通報内容が真実なら、この巡査長は当て逃げ(道交法上では“ひき逃げ”)したこととなる。警察では双方から事情を聞き、また女性のクルマを検分するなどして容疑を固めていくとしている。

《石田真一》

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