三菱自動車工業は、園部孝社長兼CEOが退任、ロルフ・エクロート副社長兼COOが社長に就任する人事を固めた。6月下旬の株主総会後に正式に就任する。親会社ダイムラー・クライスラーが社長交替を指令した模様だ。園部氏は三菱が2002年3月期連結決算で黒字となる見込みで、身を引く。
エクロート氏は三菱のリコール事件で、経営が悪化したことから、ダイムラーが出資比率を引き上げるとともに、2001年1月に派遣した人物。三菱の経営再建は園部氏が実行する予定だったが、ダイムラーは経営再建を急がせるため、早くも社長交代を指示した。
ダイムラーはエクロート氏のもと、経営再建を急ぎ、三菱とダイムラーの連携も強化する意向だ。これで日本メーカーの外国人社長は、日産、マツダに続いて3社目。27日に開催する臨時取締役会で正式に決定して同日、記者会見を開く予定。
編集部注:三菱自動車広報からは、園部社長はトップ人事に関する提案を臨時取締役会で行ない、その後その案をメディアに公表する、「それ以上については何も申し上げられない」、との園部社長コメントが出されている。