ミカ・ハッキネンの休養宣言で念願のナンバーワンドライバーとなり、今年こそはタイトル争いに絡んでくるかと思われたマクラーレンのデビッド・クルサード。しかしわずか2戦にして自分はタイトルへの対象外にあると弱気な発言をした。
2戦ともにリタイヤという結果に加え、マレーシアではチームメイトのキミ・ライコネンもエンジン・ブローでリタイヤに終わったという現状は決して明るいものではない。フェラーリやBMWのエンジンに比べ50馬力劣っていると言われるため、メルセデスではパワーアップに務めているものの、熱帯のマレーシアでは信頼性不足をも露呈してしまった。
「この結果はチャンピオンシップ獲得を目指す僕にとっても良くないものだ。加えて、ウィリアムズがかなり強い。僕はすでにタイトル争いの外にある。なぜならこの先2連勝したところで、やっと彼らに追いつくことができただけなんだから、そう簡単にはいかないよ」とクルサード。「いい経験にはなっているが、うまく行かないのはツライ」と本音を語った。さて、ブラジルGPでの巻き返しは……?