ヤマハ発動機とヤンマーディーゼルは19日、両社の共同出資によるFRP製プレジャーボート、漁船などの共同生産会社「ワイスクエアマリン製造」を設立することで合意した。共同生産会社の資本金は1000万円で、両社が折半出資する。今秋を目途にヤマハ天草製造とヤンマー造船の全株式を新会社に譲渡して、2社をワイスクエアマリン製造の子会社とする。
新会社では資源やお互いの強みを有効活用して、工場ごとの機能分担、艇体の共同開発、部品・原材料の共通化で生産の採算性向上とコストの低減を実現していく。ただし、ブランドや商品の販売、企画は従来通りそれぞれが独自で行う。
国内マリン市場は長引く不況で、業界全体として売上げが低迷している。プレジャーボートは1996年に8000隻あった国内総需要が、2000年には4000隻と半減した。両社はマリン事業を統合して、競争力を強化する。