ナンバープレートを照会していれば殺害は防げた! ---駐車場・拉致殺人事件

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兵庫県警は13日、交通トラブルから大学院生が暴力団員に拉致され、その後に激しい暴行を受けて殺害された事件で、この大学院生の拉致・監禁に使われたクルマに取り付けられていたナンバープレートが偽造されたものであることを明らかにした。

大学院生の連れ去りに使用されたクルマは11日、兵庫県三木市内の山中で発見された。発見当時、このクルマにはナンバープレートがなく、さらにシートをかけるなどして容易に見つからないように偽装していた。

警察が後に確認したところ、このクルマは神戸西署員が現場に到着したとき、最初に逮捕された暴力団組員が使用していた車種と一致した。このクルマには名古屋ナンバーのプレートが取り付けられていたが、一連の事件発覚後に照会を行ったところ、登録されていないことが判明している。つまりは偽造ナンバープレートだったというわけだ。

また、トラブルの発端となった暴力団組長の使用しているクルマに取り付けられていた高知ナンバーのプレートも同様に偽造であることがわかっており、捜査員が到着していた時点で規定どおりにナンバーの照会を行っていれば、その段階で使用者を逮捕することができ、事件を未然に防げた可能性が高くなった。

この点について兵庫県警では「現場の捜査員がなぜナンバー照会を怠ったのかはわからないため、現在調査中」と回答しているが、ミスが連発で次々と判明している……。

《石田真一》

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