【日産『マーチ』発表】オールニューのプラットフォーム

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【日産『マーチ』発表】オールニューのプラットフォーム
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先代のデビューから10年近くを経てフルモデルチェンジされた新型マーチのメカニズムは、安全、環境といった今日の問題に対応するべく、ほぼすべてが一新されている。

プラットフォームはルノーとの共同開発によるもので、次期ルノー『クリオ』(日本名『ルーテシア』)でもこのプラットフォームを使用する。日本の高速道路に比べて平均速度が格段に高いヨーロッパの高速道路で余裕のクルージングができるだけの性能が与えられている。

パッケージングは先代マーチから大きく改良された。ボディサイズは全長3895×全幅1680×全高1525mm。先代に比較して全長が25mm短く、全幅と全高がそれぞれ75mm、100mm大きくなっている。側面衝突安全性の確保の点から全幅はかなり大きくなったが、全長が短くなっているうえ、フロントオーバーハングが680mmと旧型比で50mmも短縮されており、最小回転半径は先代モデルの4.6mから4.4mへと改善されている。

居住空間の広さは、新型マーチの最大のセールスポイントだろう。2430mmという、このクラスとしては長大なホイールベースと、1525mmというミニバン並みの高いルーフにより、身長180cm程度の大人4人乗車にも余裕で対応できるほどの室内を実現。とくにリアシートの広さはミニバンを含めたライバルのなかでもトップクラスだ。

単に広いだけでなく、568mmフロントシートのヒップポイント地上高、69mmに抑えられたサイドシルの段差、前後240mm・上下48mmという大きな調整幅のフロントシートなどにより、車内へのアクセス性はきわめて良好だ。使いやすさこそベーシックカーの命と考えるマーチ開発陣のこだわりが伝わってくるようだ。

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《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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