横浜市は14日、サッカー・ワールドカップの開催期間中、横浜国際総合競技場(横浜市港北区)周辺の市有地を大型バス専用駐車場として整備することに決めた。横浜でゲームが行われる4日間のみだが、大型バスが200台駐車可能なスペースを作り出すという。
横浜ではグループリーグ3試合のほか、6月30日には決勝戦開催も予定されている。決勝戦には海外から多くのサポーターが応援に訪れることはわかっているが、現状ではそれがどこの国になり、どの程度の規模になるのかなど全くわからない。
ただ、日本の地理に詳しくない人たちが大挙してってくることだけは間違いなく、その場合には公共交通機関の利用はほとんどなく、大半は成田空港から競技場に直行するチャーターバスの利用になるのではないかという事前の予測を行った。しかし、競技場の周辺には普通乗用車が駐車可能な民間の駐車場はあるものの、大型バスの駐車スペースは皆無といっていいほどだった。
このため横浜市では、市営地下鉄の北新横浜駅近くの市有地を臨時のバス駐車場として利用することを決め、そこから会場まで徒歩で移動できるようにルート整備を進めるという。それでも足りない場合には、オーバーフロー対象となったバスにみなとみらい地区の駐車場まで移動してもらい、試合終了を見計らって競技場周辺まで回送するなどのプランを検討している。
ただ、開催回数が限られているため、駐車場整備に高額の予算をかけることもできず、あくまでも臨時措置という状態。競技場までの徒歩ルートも騒音や安全上の面から、できるかぎり周辺住宅地から離すことを地元から要求されているという。
ワールドカップ開催までは、あと残り100日あまりに迫ったわけだが、観客対策が完全にできていないとは……。