アメリカでは1996年から2001年型のトヨタ『カムリ』、『シエナ』のオーナー3000人が、トヨタ車の「スレッジ」問題に対して抗議の声を上げていた。スレッジとはエンジンオイルが固まる現象で、オイル交換をしないと起こりやすいが、たまに何の原因もなく起こることがあり、時にはそのためにエンジン全体がダメージを受ける。
トヨタ・カムリ、同シエナにこの問題が多発したというのが事の発端だが、問題が広がったのはトヨタの保証ではこのスレッジがカバーされていなかったため。また抗議するオーナーに対し、トヨタは一貫して「エンジンには何の問題もない。スレッジが起こるのはオイル交換を定められた時期に行っていないため」としてきた。
しかし問題を起したクルマの中には定期的にオイル交換をしていた、という記録のあるものも含まれており、トヨタでは1997年から2001年モデルの4および6気筒エンジンについて、スレッジによって引き起こされたダメージに関しては修理代金を保証する、と発表した。ただしきちんと定期的にオイル交換を行っていた、という証拠が必要、とトヨタは強調している。
このスレッジ無料修理の対象となる車はカムリ、『ソラーラ』、『アバロン』、『セリカ』、『ハイランダー』、レクサスの『ES300』 、 『RX300』。