矢野経済研究所は自動車リサイクル部品市場についての調査結果をまとめた。それによるとリサイクル部品市場は3年前より25%拡大したという。
調査は昨年9月から12月の3カ月間に国内のリビルト部品業者や中古部品業者、自動車メーカーなどを対象に実施したもの。調査の結果、2001年のリサイクル部品の推定市場規模は950億円となった。前回調査の1998年には680億円だったことから、3年半で1.25倍へと拡大したことになる。
リサイクル部品はこれまで自動車解体業者や専門の部品卸商などを介した流通が中心だった。しかし、最近では自動車メーカーが積極的に参入してきている。新車ばかりが売れていた時代は部品も新品だけを売っていれば儲かっていたが、中古車需要が拡大するにつれてバンパーなど、外装パーツでは中古品のニーズが拡大しているためだ。自動車メーカーなどの参入により、リサイクル部品市場は1500億円規模にまで拡大すると同研究所では予測している。