政府は、自動車リサイクル法の概要を固めた。リサイクル費用をユーザーが負担することで、メーカーが廃車引取を義務付ける。料金は、新車購入時に徴収するというもので、2004年にも導入される見通しだ。
自動車リサイクル法は廃車の放置などが社会問題化していることから、メーカーに廃車引取りを義務付ける。昨年4月に施行された家電リサイクル法と同じだが、家電はリサイクル料金を後払いにしたことから不法投棄が急増して失敗したので、自動車は前払い方式にする。
リサイクル費用は、自動車ユーザーが新車を購入時に支払う。ディーラーは新車を販売する際、リサイクル費用を新車代金に上乗せして料金を徴収、集めた料金は公益法人が管理して、実際の廃車処理事業に充当する。問題はリサイクル費用だが、これはメーカーが車種ごとの設定して公表することになっている。標準的には1台当たり3万円前後の見込み。
リサイクル法施行前に購入した車両は、車検時にリサイクル費用として徴収される見込みで、2004年にも施行される。