「暴走族に入れとうるさいので…」男子高校生が虚偽告訴で御用

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警視庁は27日、暴走族メンバーから「カネを持ってこい」と脅迫されたと被害届けを出していた15歳の男子高校生を虚偽告訴の疑いで逮捕していたことを明らかにした。この少年を脅した犯人とされていた暴走族メンバー2人は9月19日に逮捕されているが、16日後に釈放された。

この事件は今年8月19日、東京都江戸川区内に住む15歳の男子高校生が「路上で暴走族風の少年二人から2万円持ってこいと脅された」と、葛西警察署に被害届けがあった。警察で付近にいた中学生からも事情を聞いたところ、区内を拠点に活躍する暴走族のメンバーである16歳と17歳の少年が捜査線上に浮上。事件発生から1カ月後の9月19日、恐喝未遂の疑いでこの少年らを逮捕した。

ところが取調べを進めるうち、事件当日にこの少年のうち1人が都内にいなかったことが明らかになり、警察によるアリバイの裏づけも確認されたため、警察では誤認逮捕と判断。二人に謝罪した上で16日後に釈放。今度は被害届けを出した少年や、目撃者である中学生らから事情を聞いた結果、事件そのものが嘘であったことが発覚したという。このため、虚偽の被害届けを出した少年を逮捕し、少年からの依頼で口裏あわせをした中学生2人を書類送検した。

警察の調べに対して、この少年は「カネを持ってこいと脅されてはいないが、暴走族のメンバーになれと命令されていた。逮捕されていなくなればそれがなくなると思った」と供述していたという。

《石田真一》

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