12月3日までインテックス大阪で開催されている『ITSショー2001』、メーカーや省庁などの開発関係者、それにマスコミは初日に行われた講演会に注目していたが、ちゃんと一般向けの展示コーナーも用意されている。ありがたいことにこちらの入場は無料だ。
電機メーカーが自社の関連製品を出展するというのは、どのような展示会でも普通に見られる光景だが、今回はこの展示品がクセモノ揃い。ITSオタクが見たなら「これ、こんな近くで見ちゃっていいんですか?」というものがさりげなく置かれているのだから、ある意味では非常に恐ろしいと言える。
計画ではその名前を聞きつつも、実物大サンプルはなかなか出てこなかったICチップ内蔵の「スマートプレート」や、台湾のメーカーが出展したナンバー読み取りシステムなど。特に後者は普通のビデオカメラで撮った映像を、並列3台までの走行であれば、そのナンバー全てを普通のノートパソコンで解読できるという、できることなら警察に入手してほしくないシロモノなのだ。
知る人ぞ知る、知らない人には何の関心も無い。そんなものがゴロゴロと展示されている展示会も東京では絶対に開催されない。メーカーの地元が近い関西だからこそ、そして注目度が低いからこそ実現したのかもしれない。