自動車業界全体で10万人もの人が解雇されようとしている今、なぜかサターンは人手不足に悩まされている、という。サターンでは大々的に宣伝していた新しいコンパクトSUV、『ビュー』の発売が少なくとも一週間延期される、と発表した。
その理由が人手不足、というのはちょっと信じがたいが、UAW(アメリカ自動車労働者組合)の会長、ロン・ハンキンズ氏は「人手が足りない、という問題は5月から訴え続けて来た。車を組み立てるのに充分な人員が確保されていない」とコメントしている。
これに対しサターンの広報担当者は「我々は出来上がりが完璧な車を求めているだけだ」と反論しているのだが、労働者の割り振りもうまくできないメーカーに完璧なクルマ作りができるのか、と業界の反応は冷たい。