【新聞ウォッチ】「クルマ社会は戦闘地並みの危険」発言の波紋---福田官房長官

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【新聞ウォッチ】「クルマ社会は戦闘地並みの危険」発言の波紋---福田官房長官
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年9月27日付

●自工会発表、8月の国内自動車生産台数、8か月ぶりに前年実績プラスの1.7%増(毎日・8面)

●三菱自工、欧州三菱の新社長にVW取締役起用(毎日・8面)

●自衛隊派遣での小泉首相発言で福田房長官が「危険は日常、交通事故も」(東京・2面)

●GM、「シボレー・カマロ」「ポンティアック・ファイアーバード」生産中止へ(朝日・10面)

●日産、ホンダ、中国の報復関税で貿易保険申請へ(朝日・11面)

●日産ディーゼル、観光バスでリコール(朝日・33面)

●追突事故のダウンタウン「浜ちゃん」起訴猶予(朝日・35面)

●オリックス、いすゞ系リース「イフコ」200億円で買収へ、トラック部門強化(日経・13面)

●ダイハツ、低公害型ガソリン車の車種拡大へ(日経・13面)

●プジョー・ジャポン、新型小型車「プジョー307」を発売(日経・31面)

ひとくちコメント

「危険を伴う意味では交通事故も自衛隊の後方支援も同じようなもの」——。福田康夫官房長官の発言が思わぬ波紋を呼んでいる。

先に小泉首相が自衛隊による米軍の後方支援をめぐり「危険を伴っても活動してもらう」と述べたことについて、福田官房長官が補足説明したものだが、きょうの各紙は、臨時国会でも「自衛隊の海外派遣をめぐる論議が最大の争点として浮上してきた」(毎日)と報じているように、野党などから批判がでるのは避けられない。

福田官房長官は「われわれは常に危険がある。戦闘地に行かなくても全く危険がないとは言えない。それと同じ日常感覚的な意味での危険という感じで(総理は)発言したのだと思う」と述べ、さらに、「日常生活では、交通事故でも年間9000人台の人が亡くなっている」と指摘した。交通事故といっても死亡者数から推測すると自動車事故を意識しながら説明したとみられる。

確かに、マスコミでも暴走車などを“走る凶器”と表現することもあるが、危険度を語るのにクルマ社会と戦闘地を同一視するのは理解に苦しむ。福田官房長官の発言を拡大解釈すると、自動車メーカーは日常生活を脅かす“武器”を製造していることになってしまう。

《福田俊之》

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