インテリアは『Sタイプ』よりも『XJシリーズ』に似たカタチになっている。ダッシュボードに木目パネルを使用しており、とくに上級グレードの『SE』ではレザーとウッドをふんだんに使用していてジャガーらしい伝統的な雰囲気だ。
室内の居住性は外から見て想像するよりも良い。フロントスクリーンの傾斜は強いがヘッドスペースはそれなりに確保されている。リアシートはヒップポイントを落とし込んであるせいでヘッドスペースも充分、長いシートバックは座り心地も快適である。ただしフロント、リアともにウインドウの天地は短く、とくにミラー越しの後方の視認性はあまり良いとは言えない。
メーターもクラシカルなデザインで視認性もよく、ジャガーらしい落ち着いた雰囲気がある。XJシリーズと同じカタチのセンターコンソール下側には、ジャガー独特の「Jゲートギアセレクタ」がある。セレクタレバーのノブも従来のジャガーサルーンに共通のカタチで木目の仕上げとなっている。