三菱初のWRカー、10月のサンレモラリーから投入

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三菱初のWRカー、10月のサンレモラリーから投入
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三菱自動車は、10月4日〜7日に開催される世界ラリー選手権(WRC)第11戦サンレモラリーから三菱初のワールドラリーカー(WRカー)、『ランサーエボリューションWRC』を投入する。

グループA車両を開発できない欧州メーカーの救済策として設けられたWRカー規則は、連続する12カ月に2500台を生産しなければならないと言う制約を受けないほか、グループAよりも多くの改造を認められている。現在はグループAの『ランサーエボリューション』が好成績をあげているものの、他のワークスチームのほとんどはすでにWRカーで参戦しており、三菱も将来的な見通しからWRカーでの参戦を決定したという。

チーム総監督木全巌は「ランサーエボリューションを進化させるために、敢えてWRカーに切り替えるのです。WRカーでないと許されない改造部分があります。その先行技術をWRカーで得て、市販車へ盛り込むのです」と語る。

三菱ランサーWRカーは4ドアサルーンの『ランサーセディア』をベースに、レギュレーションに従って、サスペンション、車体、エンジンの位置変更を含む重量バランスなど、多くの部分が改造されている。一方で、2リットルのターボエンジンと精巧な4輪駆動のトランスミッションなど、過去に優秀さが証明されているコンポーネントの多くは継続して使われている。

7月24日、英国ロンドン北方のミルブルックテストコースで最初のテストランが行ったフレディ・ロイックスは「今のランサーの完成度はシリーズ中一番過酷なサファリの優勝でトミーが証明したばかりだ。それに加えてさらに細かい改造ができるから、より戦闘力が増していると思う」と語った。

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