新型BMW『7シリーズ』には、電子制御6速オートマチック・ギアボックスが搭載される。ドイツのトランスミッション会社といえばここ、といえるZFからの協力を得た新開発ATによって、「745i」は6.3秒、「735i」は7.5秒で100km/hに達する。それぞれ現行モデルを0.7秒上回る好成績だ。しかし残念ながら両者とも、ドイツカーメーカーの合意に基づきトップスピードは250km/hに抑えられている。
6段階のギア、そしてBMWのバルブトロニックシステムのおかげで燃費は14%もダウン。EUスタンダードテストでは、745iが10.9km/リットル、735iでは11.2km/リットルという好成績。
サスペンションは新開発のアルミニウム製。ボトムエンドのモデルは、フロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンクサスペンション。上級モデルには、長年ニュルブルクリンクのレースサーキットでテストが繰り返されてきたアクティブ・サスペンション・システムが使われる予定である。
このシステムは「ダイナミックドライブ」と呼ばれ、スタビライザーバーに油圧シリンダーを用いることによって、コーナリングやアクセルを踏み込んだときの安定性を保つ働きをする。