『エスティマ・ハイブリッド』の10・15モード燃費は18.0km/リットルと発表された。燃費について、第3開発センター第3車両実験部 第3商品実験室の石橋孝夫氏によると、
「エンジンをなるべく始動させずに済むように心掛けました。具体的には、CVTのオイルポンプ、パワステなどの補機類の電動化を進めました」
「エアコンのコンプレッサーはエンジンの駆動力が必要なので、エアコンの制御を細かくして効率的に冷やすようにして、エンジン負荷を減らしました」とのこと。
10・15モード燃費18.0km/リットルという数字は、このクラスのミニバンとしては驚異数字で、普通の『エスティマ』2.4リットルモデルでは10.6km/リットル、ホンダ『オデッセイ』2.3リットルモデルでは11.0km/リットルとなっている。やはりハイブリッドシステムなしには達成し得ない数値である。
ちなみに、『プリウス』の5月のe燃費は19.8km/リットルで、これは10・15モード燃費の68%に相当する。エスティマ・ハイブリッドをこれに当てはめてみると、実用燃費は12.3km/リットルとなる。
このデータが現実になるとすれば、2.4リットルのミニバンが1.6リットル・クラスの燃費で走ってしまうことになるが、果たしてどうなるか、非常に楽しみである。