前戦オーストリアGPでローンチコントロール・システムが機能せず、両ドライバーがスターティンググリッド上に止まってしまうというアクシデントに見舞われたジョーダン・ホンダ。
万全を期すためにあえて新機能をつかわずに望んだモナコGPだが、またしても両者リタイヤという残念な結果に終わった。トンネルの出口付近でバリヤに激突したハインツハラルド・フレンツェンは次のように語った。
「一つだけ確かな事は、スターティング・グリッド13番は僕にとってなんの幸運ももたらさなかったってことだ。ローンチコントロールなしでスタートし、作戦通り上位を狙おうとしたんだ。でもジャン・アレジの後ろにつまってしまった。僕はすぐに『さきにピットに入るのはどっちか』と考え始めた」
「でも僕のレースはそこからまもなく終わってしまった。原因はわからない。右に曲がろうとしたのに、マシンは左へ行きバリアにぶつかった。それがトンネル内を250km/hで走行中に起こったんだ。今は頭痛がするよ。でもそれもポイントがとれなかった心の痛みに比べたらなんてことないけどね……」