国土交通省は、一般ドライバーなども参加して行われた走行支援道路システム(AHS)実証実験の結果をまとめた。
これによると、前方の障害物を警告する技術では、障害物の手前で停止する時の減速度合いが緩やかになったほか、カーブ情報を提供する技術ではカーブへの平均進入速度が低下するなど、具体的な効果が確認できた、という。「車線逸脱防止支援サービス」や「右折衝突防止支援サービス」、「横断歩道歩行者衝突防止サービス」などの他AHS技術に関しても、70〜90%のドライバーが「役立つ」と回答した。
国土交通省は平成15年から順次開通する第二東名・名神高速道路や、全国の主要幹線道路へAHS技術を導入する計画。しかし、道路特定財源制度が揺れている昨今、膨大なカネがかかる道路のハイテク化がどこまで許されるのかは不透明だ。