7日深夜、福岡市博多区内の交差点で、覆面パトカーに追跡されて逃走中だった乗用車と、青信号で進行中の乗用車が出会い頭に衝突し、逃走していたクルマを運転していた窃盗容疑で指名手配中の容疑者が脳挫傷で重体となる事故が発生した。
警察の発表によると、事故が発生する10分ほど前に福岡県大野城市内で「店のガラスの割れる音がした」と110番通報があり、現場近くにいた福岡県警筑紫野署の覆面パトカーが急行したところ、容疑者と思われる男3人が乗る不審な乗用車を発見し、追跡を始めた。しかし、逃走するクルマのスピードが速く、事故を起こした現場から約1km手前の地点で振り切られてしまい、見失っていた。
この事故で窃盗容疑で指名手配中だったドライバーが脳挫傷を負って重体。助手席にいた23歳の店員が全身打撲で即死。後部座席にいて軽傷を負ったもう一人の男は搬送先の病院から治療後に逃走しており、盗難事件に関連があるとみて現在も警察が行方を追っている。衝突されたクルマに乗っていた2人はいずれも軽傷。
警察では「捜査車両の追尾に無理はなく、事故の直接の原因ではない」としている。