スタンレー電気は4日、幅が30〜40ミリ程度の上下薄型ヘッドランプ『ラインビーム』と、左右薄型ヘッドランプ『ラインビームV』を開発し、発表した。
従来のヘッドランプは後部のリフレクターに一度だけ反射させる構造のため、リフレクターが小さくなるようなデザインのランプユニットの場合、光量が不足するという根本的な問題があった。この問題を解決するため、従来はバルブそのもののワッテージを上げたり、プロジェクター方式を採用したり、最近ではバルブ自体の光量が大きなディスチャージ(放電型)ヘッドランプを使うなど、あの手この手の方法で解決してきた。
今回開発された製品は、バルブから放射された光を第二、第三の反射鏡で受けて増大することで、薄型であっても前方への十分な照射光量を確保したという。もちろん法規上の問題はすべてクリアしており、使用に問題はない。
同社では「上下薄型タイプはセダン用に、左右薄型はSUVなどに使用されるのではないか」としている。