トヨタは新しい方式のハイブリッドシステムを開発し、今年夏に発売が予定されている『クラウン』のマイナーチェンジモデルから採用を開始するという。
プリウスに搭載されたハイブリッドシステムは「トルクの小さな少排気量エンジンのパワーを電気モーターの力で補う」というものだったが、この夏からクラウンなどで採用が始まる新しいシステムは3.0リットルクラスの大排気量エンジンにプラスするもの。エンジン効率が悪く、多くの有害物質を発生してしまう発進時のみ電気モーターでアシストし、通常加速時にはエンジンのみの使用とする。
モーターを使う場面が少ないため、プリウスに搭載したものよりもモーターやバッテリーなどを小型化できるという。トヨタではこのシステムを環境型の大排気量ガソリンエンジンと組み合わせ、親環境でのイニシアティブを狙う。
同社では1.5リットルクラスまでのクルマにはプリウス方式を、2.0リットル以上には新システムのハイブリッドを用意し、今後装着車種を増やしていく。