トヨタは27日、オーストラリアを含むアジア地区で販売する「拡大豪州・アジア戦略車」である『IMV』の開発構想を明らかにした。
このクルマは現在の『ハイラックス』などをベースにしたライトトラックで、日本、北米、ヨーロッパを除く世界市場で2004年からの販売が予定されているもの。販売地域が広大なため、生産もインドネシア、タイ、ブラジルなど、世界の各拠点で同時に生産することを視野に入れている。
これまでは各製造拠点で部品供給の足並みが揃わず、販売開始も国ごとによって違っていたが、トヨタではこれを「全世界同時供給」にしていく。年間の販売台数は60万台を予定しており、様々な拠点で作られた同一車種が、世界で同時に発売されるという、ちょっと前までは考えられなかったことが実現しそうだ。