仙台市交通局は8日、新しいタイプの偽造防止策を施したバス定期券を12日発行分から使用していくことを明らかにした。
新しく導入される定期券はコピーをした場合、表面全体に「×」が浮かび上がるよう、特殊な印刷方式を採用している。実は3年前に導入された従来型の定期券にもコピー防止策は採用されていたのだが、表面の右上に小さく「仙台市交通局」の文字が浮かび上がるのみで、そこを指で隠してしまえば、乗降の一瞬では真贋の見分けがつけられなかった。
このため「指で隠せばバレない」という評判が口コミで伝わったことから偽造が横行し、今年はこれまでに19件が摘発されている。犯人のうち女子高生が13件の摘発。定期券を新規購入した直後、コピーを取ってから払い戻すという手口を使っていたという。
市交通局では「世間に対しての甘すぎる認識や常識感がないからできる行為」としている。