東京国際ボートショーが臨海副都心のビッグサイトで開催中だ。自動車メーカーや自動車販売店などがけっこう出展していて、目がはなせない。単純にボートや水上バイクなどが見られるだけで、乗り物ファンには楽しめるイベントともなっている。
自動車メーカーでボートを生産・販売しているのはトヨタ、日産、スズキ、いすゞなど。ホンダは船外機を生産・販売、船外機はスズキも手がけている。なおいすゞは事業は継続しているが昨年、今年と展示はなかった。また富士重工(スバル)も出展はしていないが、水上バイクのポラリス(本社アメリカ)にエンジンを供給している。
陸上同様にスズキは小型ボート中心のラインナップで、ホンダは2ストロークが主流の船外機エンジンの中で4ストロークに固執してきたのが面白い。なお水質汚染防止の視点から船外機は4ストロークに移行しつつあり、スズキも今年から4ストローク機をエンジン展示のメインに据えた。
クルマのエンジンをマリンに転用することも多く、トヨタの『エピック』シリーズは4.0リットルV8、エンジン形式「M1UZ-KH」を搭載する。先代『セルシオ』などに搭載されていたエンジンのマリン仕様だ。
ボートは価格の張る商品だけに、顧客層が重複する高級車、高価格RVがボートといっしょにブースを飾ったりする。東京ボートショーは12日まで。また大阪ボートショーが3月2日〜4日、インテックス大阪で開催される。主催はいずれも日本舟艇工業会。