6日の「マツダ未来」プレゼンテーションで、「これぞスポーツカー」と商品戦略・デザイン・商品開発担当常務取締役フィリップ・マーテンスが紹介したのが、デトロイトで発表されたばかりの『RX-8』だ。つまり「量産へ向けて」ではなく「量産」なのだ。
ただし残念な知らせもある。量産化時期が意外と遅く、2002年末の予定ということだ。あと2年……。展示されたモデルはデトロイト・オートショーに展示されたモデルだが、デザインの完成度は高いもののクルマとしての完成度は低い。
たとえばリアドアのキャッチはあきらかにショーモデル・クォリティで、おそらく側面衝突基準はクリアできないのではないか。またもれ伝わるところによると、新型「RENESIS(レネシス)」エンジンの排ガス基準クリアにも時間がかかっているようだ。
マーテンス常務も生産最終承認がまだであることを認める。しかし続けて「実現を約束する」と力強く言い放った。「“エモーションinモーション”、つまり走りの中の感動をドライバーに与えるクルマがRX-8です」と。