ボルボ大学設立?

エコカー 燃費

ボルボでは優れた技術者の養成も自社の安全対策の一環と捕らえている。これを徹底させるため、ボルボオーナーに対するサービスを提供する技術者養成のためのトレーニング・プログラムをアメリカ国内で発足させるという。

ボルボノースアメリカ(VCNA)は、ユニバ−サル・テクニカル・インスティチュート(UTI)と提携し、大学院レベルの技術者養成講座を開設する。この技術者は特にボルボのテクノロジー、システムに合う技術者を養成する、という目的に絞られている。つまり民間の大学レベルの専門学校の中に、「ボルボ大学」とも呼べるものが誕生するのだ。修了者にはボルボマスターテクニシャンの称号が与えられる。

過去10年、アメリカの自動車メーカーは自動車の構造そのものがコンピュータ化され進化していく中で、それに見合う修理技術者の不足に悩まされてきた。今後車内コンピュータなどのネットワーク化はますます進み、高度な技術を持ったテクニシャンの養成はどのメーカーにとっても課題だ。

最初の学生は今年の11月から講議を開始し、終了後はボルボへの就職が保証される。学費はボルボが支払う。このシステム、メーカーがアフターケアまで面倒を見る姿勢の好例として評価されそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集