石油情報センターが発表した12月の石油製品市況調査によると、原油価格は11月と比較して1バレルあたり7.9ドル低下した結果、1リットル当たり5円程度も値下がりしていることが明らかになった。
しかし、消費者の購入(小売り)価格は11月とほぼ変わらないままだ。石油業界では「原油が高騰しても小売り価格はなかなか上げられず、内部で吸収してきたので」値下げしていないと説明している。上げる時は業界横並びならすぐに上げるくせに、はっきりいってズルイ。
ただ、原油の代表的指標であるOPECのバスケット価格は1バレル=21.64ドルと、22ドルをついに割り込み、石油の低落傾向は鮮明になっている。ガソリン価格の値下げを少しでも早く待ちたい。(編集部注:競争の激しい一部地域では、卸値価格低下を先取りして小売値値下げが始まっているもよう。)