「世界第3位のスポーツカーメーカー」をめざすトミーカイラ(トミタ夢工場)は、新型スポーツカー『ZZ II』のスケッチを発表した。実車デビューは来年秋のフランクフルト・モーターショー、2002年に発売、そしてさらに夢は広がる。
ZZ IIはアルミ押出し材を多用した「スペースモノコック」シャシーに、日産『スカイラインGT-R』のエンジンをチューンした「RB27DETT」エンジンを搭載、550PSで4輪を駆動して(2駆仕様も可能)最高速度は330km/hを超えるという。この性能でZZ IIは2003年にルマン24時間耐久レースに参戦することを目標としているのだ。
ただしZZ IIはロードゴーイングカーとして「パートナーと一泊旅行に出かけるだけの、真夏のゴルフ場への足として使えるだけの、工夫が凝らされている」と副社長の解良喜久雄はいう。もっとも「軟弱な殿様スポーツカーではない」と付け加えるのは忘れなかった。
初代『ZZ』が模倣を生んだので、アイデアは最後までシークレットにすべきとの主張も社内にあったが、トミーカイラではあえて開発途中で中間発表に踏み切ったという。「やはりZZ II を待ち望むファンとトミーカイラを応援する企業、スタッフの期待に報いるため」だと、代表取締役社長の富田義一はいう。