もうライバルじゃない〜カーナビメーカーに業界再編、その狙い

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もうライバルじゃない〜カーナビメーカーに業界再編、その狙い
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日立製作所は、同社と日産が折半して設立したカーオーディオメーカー「ザナヴィ・インフォマティクス」の株式を日産から買い戻して100%子会社化するとともに、日立、ザナヴィ、クラリオンの3社でITS分野に特化した新会社「エイチ・シー・エックス」を設立すると発表した。

新会社の「エイチ・シー・エックス」の資本金は1億円で、出資比率は日立が51%、クラリオンが34%、ザナヴィが15%となっている。新会社ではITSを考慮した車載機器(CIS=CarInformation Systems)の開発を行い、3社の開発部門を一部集約、共同化することで、似たような機器の開発を重複させないことによる費用削減や、それぞれの得意分野の技術を持ち込むことによる開発期間の短縮、商品力の強化を図る。

新会社に提供される技術としては、日立製作所の半導体、DVD、次世代移動体通信等の先端技術やエンジン制御等の車両制御技術。クラリオンのカーオーディオの車載化技術や商品企画力、量産技術力。ザナヴィがカーナビゲーション技術をそれぞれ持ち込み、これらを絶妙にミックスした商品開発を行っていく予定だという。

クラリオンは『アゼスト』ブランドでカーナビを発売し、これまではザナヴィと競合関係にあったが、これからはカーオーディオメーカーも単独では生き残れない時代になったようだ。

《石田真一》

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