『Yomiuri Weekly』12月24日号
税込み価格350円 発行:読売新聞社
知能ロボット開発の研究者、和歌山大学システム工学部の石黒浩・助教授が、自らの特許を使ったベンチャー企業「ヴイストン」の代表取締役に就いた。販売するのはロボットを思い通りに動かすための360度全方位センサーである。
全方位センサーでは360度を円状の写真に撮ることができる。このままでは歪んでいるので、コンピューターの専用ソフトでこれを除去すると平面画像になり、監視システムなどにも応用できるという。
石黒助教授は「自動車のダッシュボード上に置く、運転者と周りの自動車の動きをすべてカバーする「ドライブレコーダー」を作ることができる。交通事故がどんな状況で発生したのか、車の動きがすべて分かるわけです」と語る。これだけでなく、この技術があればITSの技術にもかなりの応用が可能と見られる。