「ダンロップ」ブランドのタイヤを販売する住友ゴム工業は9日、現在は系列企業である「ファルケン」ブランドのタイヤを販売するオーツタイヤの第三者割当増資の全額を引き受けることで、同社を完全子会社化することを発表した。
現在、住友ゴムはオーツタイヤの株式のうち、41.1%を保有しているが、今後予定されている第三者割当増資(1438万株=総額27億3200万円)を全て引き受けることで、持ち株比率が51%に上昇。今回の完全子会社化を達成した。
子会社化の後も「ファルケン」ブランドのタイヤは継続販売されるが、オーツタイヤの会長には住友ゴムの西藤直人会長が兼任で担当する。
両社はこれまでにも原材料の共同購入や、双方の工場の施設で受委託生産を行ってきたが、今後はそれらをさらに進め、密接な関係を維持するものと見られる。