ジョニ-・ハーバート「唯一の心残り」

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F1のコクピットに別れを告げたジョニー・ハーバート(ジャガー)が自らのキャリアを振り返り、たったひとつの後悔について語った。

国際F3000時代にレース中に瀕死の大クラッシュを演じ、両足首を複雑骨折したハーバートは、手術に成功したものの、医者からは「もう二度とレースはできない」と宣告されていたという。しかし、そのわずか7カ月後のブラジルGPで4位フィニッシュ(ベネトン・フォード)という驚異的な回復力を見せ、F1界に存在をアピールした。ところが、その後も陽気な彼の両足の痛みは消えることはなく、結果、中堅クラスのドライバーに甘んじることとなった。

「F1人生を振り返った時に思い出される僕の唯一の後悔は、もちろんF1デビュー直前のあのアクシデントさ。あれがなかったらどうなっていたのだろうね……。生まれ変わったら次は完璧な足が欲しいよ。そして願わくばミハエル・シューマッハ(フェラーリ)に僕の足をもってほしいね(笑)」

本人から直接口止めされていたために、いままで誰にも教えた事がなかったが、じつは彼の右足首の関節はほとんど曲がらない状態だった。ハーバートのアクセルワークは「足首」ではなく「膝」で行っていたのである……。テレメーターを見ても、彼のマシンはバンプに乗り上げた瞬間に(一瞬だが)スロットルが閉じてしまう傾向があったと某エンジニアに聞いた事もあった。

それでも彼は12年間もF1でステアリングを握り続け、3勝を挙げたのである。私には、その実績は本当に立派だったとしか言いようがない……。

《編集部》

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