運輸省は旅客運送サービス価格の内外比較を発表した。為替レートは1ドル=105.97円、1ポンド=175.59円、1マルク=50.61円、1フラン=15.09円で、米・英・独・仏で都市間鉄道、バス、タクシー、地下鉄、航空の料金を日本と比較した。
それによると地下鉄は、日本を100とした場合、高いのは英国166だけで、米国84、ドイツ96、フランス64と東京より安い。また、バスは日本が最も高く、フランスが60、米国80、英国88、ドイツ91となっている。
タクシーは2kmまでだと、日本が100とした場合、フランスが53とほぼ半額。ドイツが69、米国70、英国88となる。5kmまでだともっと差が広がり、フランス33、米国51、ドイツ54、英国70となり、日本のタクシー料金の高さが際立っている。
日本が他国より割安なのは航空(400〜800km)だけで、フランス95よりも高いが、米国415、英国150、ドイツ179。ただし、これは当日または前日など直近に購入した普通運賃で、諸外国には様々な割引き運賃があり、相対的に日本が安い訳ではない。
ただ、タクシー、バスの高額さは際立っており、規制緩和が後れている業種の弊害を反映したかっこうだ。