第14戦イタリアGPは、ホンダにとって200戦目のGPとなる。が、もちろんBARホンダにとってこれから向かうべき未来が過去の実績以上に重要だ。
チームは先週モンツァで3日間の集中テストを行なった。西澤一俊HRDテクニカル・ダイレクターはGPを控えて次のように語る。「クルマのセットアップに進歩が見られましたし、エンジンも真価を発揮できるはず。モンツァでは直線スピードだけでなく、シケインやコーナーでのダウンフォースも要求されるが、その両方で大きな成果が見られた。200戦記念だからいいレースをしたい」
イタリアGPでのホンダといえば1967年が白眉。ジョン・サーティースとジャック・ブラバムが最終ラップの最終コーナーまでトップを争い、 最後は0.2秒差でサーティースがチェッカーを受けた名勝負。それはホンダのGP2勝目、ヨーロッパ初勝利だった。また88年のマクラーレン・ホンダが16戦中唯一の敗戦を喫したのもモンツァだ。