日産自動車は、今年から『Get-U(ゲッチュー)』という、中古車情報を検索できるWebサイトを運営しているが、この事業をさらに拡大させるため、系列の販社で行っている下取り車の価格決定作業を改めることになった。
これまでは日産車を優遇し、走行距離が多かったり、いわゆる低年式のクルマでも、他メーカー製のものより高めの価格で下取りを行ってきた。しかし、新車の売れ行きが低迷している中、中古車販売による収入は決して軽視できないと判断。他メーカー製のクルマでも商品力の高いRVやSUVについては、日産車並みの高価格で下取りを行い、系列の中古車店に流す。
これまでは新車のシェアを奪わないよう、細々と商売を行ってきたメーカー系の中古車販売だが、今後は規模を拡大していく。日産も今回の下取り制度の見直しによって、在庫を潤沢に確保し、中古車市場でのシェアを伸ばしていくとしている。