三菱自動車は一連のクレームの秘匿事件で、再発防止を図るため、社長を委員長とする品質問題対策委員会を8月10日付けで設置した。今後、お客の視点に立った全社的な改善策を9月末を目途に講じる。
三菱によると、品質重視の徹底によるクルマ作りの原点に立ち返る、お客に満足してもらえる商品やサービスを追求する、開かれた会社として順法精神を高めお客の信頼を得る、としている。さらに三菱自動車グループ行動指針の再教育、外部有識者を含めた品質諮問委員会を9月1日に設置するなど。具体的には不具合情報のフィードバックプロセス・体制の見直しや本部長によるリコール検討会の主催などがあげられている。
ただ総会屋への利益供与の際にも「順法精神を高める」と言っていた三菱だけに、どこまで実効性があるのか疑問だ。