トヨタが作れなかった最大の部品、それは…

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トヨタは17日、タイヤ部品メーカーの不二精工と共同で、自社の完成車工場内においてタイヤの生産を検討していることを明らかにした。

タイヤ系メーカーは自動車メーカーの系列に属することがないため、これまでは「ある車種」専用のタイヤをメーカーと共同開発することはあっても、自動車メーカーに開発主導権のない唯一のパーツであり、それはコングロマリット化を進めるトヨタにとっても例外ではなかった。

しかし、岐阜県に本社を持つ不二精工が「板状に切ったゴムを巻き、膨らませる」という、簡潔かつ画期的なタイヤ製造技術を開発したことで、大規模な生産施設を置かずに、それこそ完成車工場の一角で生産できるという可能性が出てきた。この方法を用いてタイヤの生産を行えば、在庫管理の必要もなく、膨大な輸送費も削減することができる。

トヨタでは来年度を目標に、完成車工場の一角にタイヤ生産施設を置き、当面は不二精工から製造員を出向させるという形を取る。将来的には「タイヤ生産もトヨタの関連会社で行いたい」という考えのようだ。

《石田真一》

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