トヨタは10日、1993年以来中断していたアメリカMBA(経営学修士)課程への社員の派遣を来年から再開することを明らかにした。
トヨタでは25年前の1975年からMBA資格取得のために社員の派遣を行ってきたが、バフル期には教育内容が財務や金融に偏向してしまったために「製造業でのエリートを育てるには不向き」として、派遣を中止していた。しかし、最近になってMBAに企業戦略のコースができたことや、トヨタ自身が「グローバル人事部」を新設、海外市場で通用する人材の育成強化に乗り出したことから、今回の派遣再開が決まったとしている。
派遣されるのは毎年3〜5人。来年から2年の予定で派遣される社員はTOEFLで600点以上を獲得した者が対象で、今年の秋までには社内選抜で決定される。